2016年12月17日土曜日

組み体操からみえること

2016_12_17 神戸新聞 朝刊より

 学校体育に怪我はつきものですが、とくに組み体操の事故件数は多いです。先生方は細心の注意を払ってご指導されていると思います。
 組体操で怪我が多い理由は、2人以上複数で行うからです。ある運動レベルに達していない者がいればバランスが崩れ一緒に怪我をします。
小学校で補助倒立やサボテンで事故が多いのは、バランスが崩れた時に各々が対応ができないからです。
自分の体をコントロールできないお子さんは年々増えています。
これは運動能力ではなく、幼少期の運動経験不足です。
当教室での自由あそびの時間は、自由なだけに予想外のことが起こります。
例えば友達とぶつかり合ったり。でも経験を重ねると予測ができるようになり、また上手に避けることもできるようになります。
自由には危険もはらんでいますが、子どもたちには楽しさとともに、自分の体をコントロールできるような様々な運動経験を重ねてもらいたいと思います。

2016年12月3日土曜日

ヤル気スイッチ

いよいよ年の瀬。12月の課題は鉄棒と跳び箱です。
各自課題に取り組みますが、レッスンの時にあと少しで成功したのに、といった心残りがあるお子さんは、レッスン後にもう一度練習したいと言います。
運動嫌いのお子さんでも、「もう少しでできそうだ」と感じると自分から「もう一回やりたい」と言って時間の許す限り納得がいくまでトライします。
お迎えにいらしている保護者の方は、その言動にびっくりされます。
運動したがらない、すぐ諦めてしまうと思っていた我が子が、ヤル気まんまんなのですから。
「できる気がする」という気持ちがヤル気スイッチの原動力になるので、指導者として適切な練習方法や声かけを日々工夫していきたいと思います。